セーファーインターネットデーとわたしたち
セーファーインターネットデーとは
毎年2月に開催されている Safer Internet Day というイベントをご存じでしょうか。2004年にEUが主唱し、今では世界180カ国以上に広がった、インターネットをより良いものにするための取り組みです。
より具体的には、“From cyberbullying to social networking to digital identity, each year Safer Internet Day aims to raise awareness of emerging online issues and current concerns.” と説明されている通り、「新たなオンライン問題や懸念に対する意識を高める(知ってもらう)こと」が主な目的とされています。
つまり、年に一度の、「インターネットについての大切なことをみんなで思い出す」ための日ということです。
インターネットをより良くするために
インターネットは、わたしたちの毎日には欠かせないものになりました。その一方で、生命身体の危機につながるもの、心身の健康や発達に関わるもの、経済的な損害を与えるものから、民主主義の根幹を揺るがすような偽・誤情報の流通まで、さまざまなトラブルが起きており、発達途上の子どもたちのことではもちろん、大人自身も不安を感じることが少なくありません。
そうしたトラブルを減らすためには、何よりも、サービスなどを提供する側の努力が欠かせません。子どもたちなど、知識や経験が不足している利用者を守るための仕組みは、まだ決して十分ではありませんし、各社の取り組みの透明性も満足すべき水準とは言えないでしょう。
それに加えて、わたしたちにも求められていることがあります。もはや、わたしたち一人ひとりが、情報の受け手であるだけでなく、広く社会に向けて発信する側、つまり「マスメディア」でもあるからです。
長い人類の歴史の中でも初めてのこの事態が、この15年ほどの間に到来していることを、わたしたちは自分ごととして、強く意識する必要があります。
わたしたちにできること、すべきこと
そんな時代に、わたしたちにできることの一つ目は、学び続けること。
幸い、インターネットは学びのための強力な道具にもなります。魅力的な教材や講座が、さまざまな主体から提供されています。
また、生成AIの発達のおかげで、日本語以外の言語で書かれた情報から学ぶことも現実的になっています。
そしてもう一つ、「周囲との助け合い」こそが、これから、インターネットをより良いものにするために欠かせないと考えています。
意図的に周囲とつながろうとしない限り、一人ひとりが孤立しがちなのがインターネットです。
そして、インターネットの利用に求められる知識や経験はとても幅広いものです。自分ひとりだけでそれらを全てカバーするのは、誰にとっても現実的ではないでしょう。
子どもから大人まで変わりなく、苦手なところ、自信がないところについて、信頼できる相手に聞けるチカラが、今後ますます大切なことになっていくと考えています。
セーファーインターネットデーのキーコンセプトとしても、“Together for a better internet”が掲げられています。
弊社も、この“Together”(一緒に)を前進させられるような取り組みに、これまで以上に尽力していきます。
2025年1月17日
株式会社ミヤノモリ・ラボラトリー
代表取締役社長 高橋 大洋